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台風時の送迎バス運行における安全確保のための注意点

台風の季節が近づくと、送迎バスの運行には特に注意が必要です。台風は強風や豪雨を伴い、道路状況や視界に大きな影響を与えるため、通常時よりも厳格な安全対策が求められます。今回は、台風接近時の運行において、ドライバーの皆様が守るべき重要な注意点について詳しく解説いたします。

1. 天気予報と台風の進路確認
台風の影響を受ける地域では、まず天気予報を定期的に確認することが重要です。台風の進路や強さに応じて、道路状況が急激に変化する可能性があります。特に、強風や豪雨が予想される場合は、運行ルートの見直しや運行計画の変更が必要になることがあります。天候情報に注意を払い、早めの判断を心掛けてください。

2. 車両の事前点検
台風時には、路面が滑りやすくなったり、視界が悪化したりするため、車両の状態をしっかりと確認することが不可欠です。特に以下の点をチェックしてください。

・タイヤの状態: タイヤの溝が十分にあるか、空気圧が適正であるかを確認します。溝が少ないと路面とのグリップ力が低下し、滑りやすくなります。
・ワイパーの動作: ワイパーが正常に作動するかを確認し、視界を確保できる状態を維持してください。必要に応じて、ワイパーの交換も検討します。
・ライトの点灯: ライトの点灯状態を確認し、視界不良時にも他の車両や歩行者に自車の存在を知らせることができるようにします。

3. 運行中の注意点
台風時の運行では、安全速度の維持が最も重要です。視界が悪くなる場面では、通常の速度を大幅に落として運転し、急ブレーキや急ハンドルを避けるよう心掛けます。また、車間距離を通常よりも広く取り、他の車両との衝突リスクを減らします。さらに、強風の影響で車両が横風を受けると、ハンドル操作が難しくなる場合があります。特に橋の上やトンネルの出口など、風が強くなる場所では十分に減速し、風の影響を最小限に抑えるよう努めてください。

4. 緊急時の対応
台風が原因で運行中に異常な状況が発生した場合は、安全な場所に速やかに停車し、状況を確認します。その際、運行管理者や会社の担当者に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。また、避難が必要な場合は、乗客の安全を最優先に考え、適切な避難行動を取るようにしてください。

5. 運行中止の判断
台風の影響が甚大で、道路が冠水したり、倒木などで通行が困難になったりする場合は、速やかに運行を中止し、安全な場所に避難することが最善の策です。運行中止の際は、乗客と関係者に迅速かつ適切に情報を伝え、混乱を避けるよう努めます。また、各現場での状況に応じて適切な対応を取り、乗客の安全を最優先に考慮することが求められます。

まとめ
現在、台風第10号が接近しており、各地で強風や大雨が予想されています。今回の台風は特に規模が大きく、影響が広範囲に及ぶ可能性が高いため、通常以上に慎重な対応が求められます。各現場での状況に応じた判断が必要であり、運行中止の可能性も視野に入れて対応することが重要です。乗客の安全を第一に考えた運行管理が求められます。

株式会社カノン・エージェンシー
代表取締役 青木 淳