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法定健診だけに頼らない、現場と会社がつくる安全送迎

千葉県鎌ケ谷市で幼稚園の送迎バスが民家に衝突し、園児9人が軽傷、運転手の方が亡くなるという痛ましい事故がありました。園児が無事であったことは何よりでしたが、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5399fe7a3de68751673cf01e606178e86e9b001d

報道によれば、事故そのものの衝撃が直接の死因となる可能性は低く、健康上の問題が背景にあったのではないかと推測されています。40代という働き盛りの年齢であっても、健康上のリスクが運転中に表面化することは決して珍しいことではなく、私たちにとっても深く考えさせられる出来事です。

弊社では、法定で義務づけられている健康診断を遵守するのは当然のことですが、それだけでは不十分であると考えています。健康診断の結果が「異常なし」であっても、日々の体調や生活習慣の中で、思いがけない体調不良が生じる可能性は常に存在します。そこで私たちは、以下のような対策を取っています。

営業部とドライバーの定期的なコミュニケーション(一次予防)
法定健診だけに頼らず、営業部が現場ドライバーと直接顔を合わせ、体調や生活リズム、日常の不安を把握することが重要と考えます。小さな変化や違和感も共有できる関係性を築くことが、重大事故を防ぐ第一歩です。

医療へのスムーズなつなぎ(二次予防)
コミュニケーションの中で体調不良や懸念が見つかった場合、すぐに医療機関での受診につなげることも重要です。早期に対応することで、病状の進行を防ぐことができます。

治療経過・完治の把握(三次予防)
受診後も会社が経過を見守り、完治までの状況を把握することも欠かせません。本人任せにせず、会社として回復を支え、安心して復帰できる環境を整えます。

こうした取り組みによって、健康診断の「限界」を補い、日々の体調変化を早期にキャッチし、治療と回復までを組織的に支援することが重要ではないと考えております。

子どもたちの命を預かる送迎は、何よりも「健康で安全に運転できるドライバー」があって初めて成り立ちます。私たちはこれからも、安全運転と健康管理の両立を徹底し、保護者の皆さまや園関係者の皆さまに、安心していただける送迎サービスを提供できるよう、より一層精進していきます。

株式会社カノン・エージェンシー
代表取締役 青木 淳