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2024年度のパート従業員のストレスチェック結果について

パート従業員のストレスチェック結果について、以下のようにまとめました。

① 高ストレス者の割合
パート従業員87名中61名がストレスチェックを受け、実施率は70.1%でした。その中で高ストレス者と判定された従業員は2名のみで、これはパート従業員全体のごく一部です。大半の従業員が高ストレス状態にはないことは、職場環境が比較的良好であることを示しています。2名に対しては個別のフォローを実施し、うち1名はすでに改善しています。医師による面談やメンタルサポートについては希望されませんでしたが、従業員が自身のストレス状況を把握し、適切に対応できていることが確認されました。今後は実施率を上げ、さらなるフォローアップを行うことが求められます。

② 仕事のコントロール
パート従業員の一部は「仕事のコントロールが少ない」と感じていますが、送迎バス業務の特性上、ルートやダイヤが固定されているため、裁量が少ないのは業務の性質によるものと解釈していますが、こうした状況を踏まえて、従業員が現実的に裁量が得られる点については、より詳しく分析する必要があります。これにより、全体的なストレスの軽減が期待されます。しかし、仕事の量的負担が少ない点は、従業員が過度なストレスを抱えない理由として挙げられます。

③ 上司の支援(主に担当営業)
同僚からの支援は比較的高いと評価されていますが、上司からの支援は一部不足しているとの声があります。しかし、60歳未満の従業員に対しては、上司と同僚の両方からの支援が充実している点は良好なポイントです。上司の適度な支援に加えて、今後はさらにフィードバックの頻度を増やし、定期的なサポートを強化することで、従業員の不安感を減らし、職場での安心感を向上させることが重要です。

④ 健康リスク
健康リスク値が103と高い従業員が確認されていますが(健康リスク値80以上はリスクが高いとされている)、弊社のパート従業員のうち約8割は60歳以上に該当するため、身体的健康リスクが主な懸念事項です。そのため、健康状態の定期的なチェックや身体的健康リスクに対する対策を強化する必要があります。また、リスク軽減のためのプログラムを導入し、従業員の健康をしっかりと管理することが求められます。

⑤ まとめ
パート従業員は、送迎バス業務という特性上、仕事のコントロールに限界がありますが、業務外での裁量権については質的な分析を行い、改善の余地を探ることが重要です。特に、仕事の量的負担が少なく、上司の支援が適度に提供されている点は職場の強みです。さらに、60歳未満の従業員は同僚と上司の支援が充実しており、この点を活かして今後も職場環境の改善に努めることが推奨されます。

また、健康リスクが高い従業員に対しては、特に身体的健康リスクの管理を徹底するため、定期的な健康チェックやリスク軽減プログラムを導入することが求められます。従業員一人ひとりに合わせた対応を行い、健康状態の維持と職場環境の改善を目指します。

このストレスチェックは、厚生労働省が推奨する質問項目を使用しており、簡易的なスクリーニングを目的としています。結果に基づき、必要に応じて個別の支援策(業務に合わせたアンケートの実施、医師の面談、メンタルケアなど)を提供していく方針です。

株式会社カノン・エージェンシー
代表取締役 青木 淳